オーストリア政府はインフレの影響を緩和するために家賃の値上げに上限を設ける計画

ベルリン--オーストリア政府は水曜日、インフレの影響に対抗するため、多くのアパートの家賃値上げに3年間の上限を設けたり、高速道路の使用料を凍結したりする一連の措置を提示した。

このパッケージでは、たとえインフレ率がそれよりも高かったとしても、2024年から2026年にかけて年間家賃上昇率の上限が5％になると予想されている。 政府によると、この上限により、一部の公営住宅では来年約15％の値上げが阻止されるという。

オーストリア通信社の報道によると、ヴェルナー・コーグラー副首相は、この制限は人口約900万人のこの国で120万件の住宅契約に利益をもたらすだろうと述べた。 同通信によると、コグラー氏率いる緑の党は、その数字が全賃貸契約の4分の3に相当すると述べた。

オーストリアの７月の年間インフレ率は７％だった。

また、政府の政策は、オーストリアの高速道路を車が利用する際に貼らなければならないステッカーの費用を、インフレに伴って値上げするのではなく、年間96ユーロ（約104ドル）に上限を設けている。 全国の公共交通機関の利用を可能にする「気候チケット」の価格は年間1,095ユーロ（1,192ドル）に達する。

カール・ネハマー首相率いる保守系オーストリア人民党とコグラー率いる緑の党の連立による最新政策は、オーストリアの政治家たちが2024年末に予想される国政選挙を見据えて発表されたもので、極右野党・自由党が最近の世論調査でリードしている。